Go Trek

「少しずつ何かを始めることで、自分のやりたいことを習慣にできる。」そういったコンセプトが自分に合っている。
テストエンジニア 松尾 和昭 様

テストエンジニアとして、webサービスにおけるAndroid/iOSアプリのテストや開発プロセス改善に携わっている松尾和昭(まつお かずあき)さん。毎日少しずつ生活に英語を取り入れるというシステムが自身のテーマにピッタリとのこと。エンジニアとして必須スキルになりつつある英語を、改めて学習し始めた彼にインタビューしてみました。

プロジェクトをリリースする前の最後の砦、テストエンジニアとして「やらなきゃいけないこと」

松尾和昭

松尾さんはテストエンジニアとしてお仕事をされていると伺いました。そもそもテストエンジニアとはどういったことをするのでしょうか?

テストエンジニアは、広くはシステム開発を行う際に、様々なテストを行い不具合を発見することを責務とします。現在、僕はサービス開発に携わっていますが、その中で特にモバイルアプリに対するテストといった品質活動に主に関わっています。今の規模と開発環境だと、すべての不具合を人がチェックするのは大変ですので、人がチェックする部分と、自動化する部分を、いかに効率よく分けるかという作業も行っています。その中で、僕のテストエンジニアとしてやらなきゃいけないことは、もっとサービスがユーザーに満足されるように、開発におけるボトルネックを解消していくことだと思っています。そのために、開発のプログラマーがボトルネックになりそうなら、そこに介入します。デザイナーたちとのコミュニケーションが問題になっているのなら、それを解消していきます。このように、私たちのところでは、テストエンジニアはサービス全般に関わっていく役割を担っています。

ユーザー満足度を高めるために欠かせない役なんですね。

僕の会社では、1つのプロジェクトに対して、デザイナー、エンジニア、ディレクターなどが各一人ずつと、少ないメンバーで開発を行うことが多いです。さらに、メンバー全員がある程度のディベロッパーとしてのスキルも持ち合わせているので、全員がプログラムを書くのと同時に、ある程度は実機で確認するという体制です。なので、大きなバグが見つかることはあまりないのですが、それでも小さなバグはたくさん出てきます。僕はそういった部分を観察しながらカバーしていくというポジションになっています。

テストエンジニアの先駆者として、海外からの情報を集めるために、英語が必要だった。

松尾和昭

松尾さんの会社では何名のテストエンジニアが活躍されていらっしゃるんですか?

現在は社内に二人います。テストエンジニアとしての経験が長い分、専門的な部分は僕が関わることが多いですね。 今の僕のような動きをするテストエンジニアは知名度もさることながら、あまり市場にいないらしいのですよね。なので、採用や知名度を高めるために、何度か勉強会を開いたりして情報発信を行っています。

積極的に布教活動を行っているんですね。

人口が少ない分、国内で情報が得られないことって多いんですね。最近では、モバイルアプリを取り扱うことが増えているので、GoogleやFacebook、Appleなどが出した情報を仕入れることが多くなりました。例えば、Androidって機種によって個性があるので、マイクとかカメラを使うのがなかなか大変なんですよ。

国内での情報が少ないと、やはり英語に触れる機会は多いですか?

そうですね。 仕入れてくる情報のほとんどは英語表記になっており、日本語での情報は後回しになっていきます。 そんな中、一次情報を得るために英語は最低限読めなければなと、大学院で研究を始めた頃から感じていました。

ソフトウェア開発の道を進む上で、英語を使わない生活は想像できなかった。

松尾和昭

海外の情報を得るために、今までどういった英語学習をしてきましたか?

英語の勉強っていう意味では、大学受験に向けて、地域の個人塾や、NHKのラジオ教材などを当時やっていたくらいですね。 特に英語だけを頑張っていたわけではありませんでした。ただ、大学院で研究をしていた時、日本語の資料が少なかったので、海外の論文を読むためにわからない英単語を調べて、ぼちぼち読んでいたって感じですね。(笑) その後、ソフトウェア開発の道に進もうと決めてからは、英語を使わない生活はないだろうって漠然と考えていました。

毎日時間が取れるタイミングでのちょっとしたアウトプットで、英語学習を生活リズムの一部に。

松尾和昭

HiNative Trekは松尾さんの生活にうまく馴染めていますか?

日中は忙しいので、家に帰ってからゆっくり時間が取れる夜12時頃に5分〜10分くらいで問題を解いています。たまに飲み会などに行くと、家に帰る時間が遅くなってしまうので、そういった場合は次の日の出勤前に提出しています。英会話ほど時間をかける必要がないので、無理なく続けられてますね。

日々の生活にうまく取り入れているんですね。

色々な表現の幅を知りたいってとこに興味があるので、一日一つの課題をやって、そこに生まれた疑問を先生に気軽に聞けるっていうやり方が、僕の求めているものに合ってると感じてます。 今までは一週間に一回、英語の記事を読む程度でした。なので、毎回英語を使うのにモチベーションを上げていかないといけなかったりして...。そういう意味では、毎日の学習のおかげで英語への抵抗が少なくなり、英語の記事が目に入ったら積極的に読むようになりました。

カンファレンスなどで必要な、ちょっとした表現を積み上げる。

松尾和昭

毎日の課題内容はお仕事で生かせていますか?

中々パッとでてこない、会話で使えるちょっとした表現であったり、出てきてほしいっていう言葉が課題となっているので、スピーキングを伸ばすという意味でも重宝してます。try!Swiftなどの、外国人が多く出席するカンファレンスに参加する度に、そこで自分のプロジェクトの説明をしなければならないことがあります。そういった時に、記事などを読んでいても身につかない、アウトプットの勉強をできるのはHiNative Trekの一つの良さですね。 それと、課題で出てきた表現の違いなどを題材に、英語が得意な彼女と話せるようになったのは大きな成果かなって思ってます。(笑)

「習慣にする」ということは、少しずつでも「始める」ということが大事。

松尾和昭

HiNative Trekのオススメできるポイントってどこですか?

正直、TOEICで何点取りたいなどの、短期で明確な目標を持ってる人にはオススメはしにくいですね。会話がしたいだけならSkype英会話の方が良いと思います。でも、僕からすると、Skype英会話だと使った英語のスクリプトって残らないし、メモを取るのも面倒なんですよね。なので、アプリ上で完結できて、すぐに書いたものを復習できるというHiNative Trekの学び方は、僕には合っていると思います。なので、習慣として、小さくやり始めたいなという人や、一日一つでも、少しだけ時間を使って何かを覚えることでモチベーションが上がる人には、かなりオススメだと思います。

2016年5月9日 取材

A word from her teacher

私は、松尾さんは学ぶことを心から楽しんでいる生徒だと思っています。 改善のための向上心も常に持ち続けている...非常に素晴らしい生徒です! 彼はどんな課題にたいしても誠意を持って、熱心に取り組んでいます。 私は、彼のそんな姿にいつもわくわくしています!

テストエンジニア 松尾 和昭
1986年生まれ。山口県柳井市出身。現在、webサービスの会社に所属。大学院卒業の頃よりソフトウェアテストを学び続け、インフラ・サーバ構築やアプリ開発に触れる。最近はテストエンジニアとしてモバイルアプリケーション開発を主な対象にテスト、テスト自動化、開発プロセス/体制の改善などを中心に品質向上を支援する活動に従事。
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