Go Trek

「海外のエンジニアと気兼ねなく会話したい」という思いが、継続的な英語学習につながった。
株式会社サイバーエージェント iOSエンジニア 田坂 和暢 様

iOS開発者として、try!Swiftの運営に携わった田坂 和暢(たさか かずのぶ)さん。年に一度は海外に渡り、iOS開発者向けのカンファレンスに行くのだとか。「英語をやらなきゃ!」という圧力は特に無く、自身の活動をモチベーション源に英語学習を続けているとのことです。

「気兼ねなく海外のエンジニアと会話したい」という思いが、英語学習を継続するモチベーションに

田坂和暢

田坂さんはiOS界隈で有名なtry! Swiftというカンファレンスの運営をされていたんですね。

はい。iOSデベロッパーに向けたカンファレンスで、2016年の3月に開催されたイベントだったんですけれど、結構頑張ったんですよ。(笑) 世界中のトップレベルの開発者が登壇し、朝ごはんからクロージングパーティまで3日間の通しイベントをやったんです。国内の有名な開発者の方にも参加いただきました。

その時、日本語が全くできないオーガナイザーの方とやり取りする必要があって。 その方とSlack上で当日のシミュレーションをしていましたね。

スケジュールを拝見しましたが、非常に多くの海外ゲストの方が登壇されていたんですね。こういうイベントって、英語が飛び交っちゃってアウェイな方とかが出て来そうなイメージですけれど、実際どうでしたか?

田坂和暢

その辺りはきちんとケアしようと思っていたので、ボランティアスタッフが通訳として会話に入ってもらえるようにしたり、登壇では同時通訳者を手配したりだとか、言葉によるハードルはなるべく無くなるよう努めました。 ...お金が結構かかっちゃったんですけどね。(笑)

開発者同士の素晴らしいコミュニティが作れるよう、注力されていたんですね。

田坂和暢

はい。 オーガナイザーの方とは数ヶ月ほどやりとりをしていて。とはいっても、一日中みっちりコミュニケーションをとっていたわけでは無いんです。

コンテキストの理解できる英語ドキュメントは読める、英語をやらなきゃやばい、みたいな空気も得に無い

メールとは違ってSlackでは短文のやり取りが主だと思うのですが、コミュニケーションで困ったことはありますか?

昔は週1で英会話教室に通っていましたし、今は開発者向けのドキュメントを読む程度には英語に触れていますが、オーガナイザーとコミュニケーションをとる上で、「これどう言おうか」みたいな、言葉を選ぶためにちょっと考えることはあったかもしれません。

英会話教室、今は行かれているんですか?

今、2人子供がいまして。 当時はマンツーマンで英語の授業を受けていたんですけれど、ちょっとだけお金に気を使う必要も出てきたので。テキスト内容がいかにも「商社」という感じがしましたし、こう、インターネット業界ってそういう雰囲気とは違いますよね。自分の職場のシチュエーションに即していないな、みたいなことは思っていました。

現職では、仕事で英語ができなくても困らない感じではあるので、「英語をやらなきゃやばい」、みたいな空気感も特に無いんですよね。個々で課題意識があって、それぞれ取り組んでいる感じです。 開発者向けのドキュメントなんかはコンテキストを理解できるので、いちいち辞書を引いて勉強をしながら...というほどの難易度の高さではないんですよね。

「あの日、あの時、あの場所で、使えたフレーズがあったかもしれない」

田坂和暢

Trekを開始されたのはtry! Swiftがきっかけということでしょうか。

少しだけ「やらなきゃ!」と、刺激をうけましたね。 Trekは、アウトプットを重視しているところがおもしろいなと感じましたし、先ほどの「商社」なトピックではなく、自分の現場に近い温度感が教材に現れていますよね。

今は一年に一回、海外に行っていて、去年はSwiftサミットというイベントに参加するためにサンフランシスコへ行きました。今年のWWDCは残念ながら外れてしまったんですけれど、AltConfというイベントがあるのでそれに行ってくる予定です。

田坂和暢

上記2枚は2016年のWWDCの会場写真。チケットに外れても、会場の雰囲気を感じることができます。

Trekをお使いになられていて、実際に使えそうなフレーズはありますか?

田坂和暢

HiNative Trekで毎日課題を提出していると、「try! Swiftのやりとりで使えたかもしれないフレーズ」 に出くわすことはありますね。 例えばこの、カンファレンス後のフォローアップを想定したメールの課題は結構いいなと思いました。(画面上)

ありがとうございます。Trekは普段どんなふうに使われていますか?

朝は6:00頃起きてて、そこから9:00までの間にHiNative Trekをやっています。 朝に投稿して、昼に先生から通知が来るのでそれをチェックして、夜にあらためて添削内容をチェックしています。それで、なんでこのシチュエーションでこれがダメなの?という風に、単語の微妙な違いに関する質問を積極的にするようにしています。

自分の抱えている英語に対する「課題感」みたいなものと、毎日の課題で求められる文章のクオリティとちょうどマッチしているので、レベル的にもちょうどいいですね。


ところで、隣の部屋に先生がいるので、もしよかったら先生と話してみませんか? 先生、お願いします。

先生: どうも田坂さん、Trekの講師のKenshinです!
田坂: おお、こんにちは。いつもありがとうございます。

田坂和暢

先生: How long have you been at Cyber Agent?
田坂: (ちょっと緊張しながら)4 years.
先生: How do you like it?
田坂: Ah, it's a very big company. But there're a lot of young engineers, and they're highly motivated.
先生: That's awesome.
田坂: I have 2 kids, by the way. Every time I go to San Francisco, my older son says he wants to go too. He really likes Baymax.
先生: Oh! That makes sense. (笑)
田坂: I took a video going over the Golden Gate Bridge.
先生: I'm sure he loved it. It was great to meet you! Thank you for coming today, tasanobu-san.
田坂: Thank you, too!
先生: I'm looking foward to seeing your homework tomorrow! いやーかなりいいですね、tasanobuさん。

2016年5月16日 取材

A word from his teacher

tasanobuさんは僕が担当している中で、非常に優秀な生徒です。彼は毎朝、いつも同じ時刻に課題を提出し、僕が行った添削に対して必ず1つ以上の質問を投げかけてくれます。彼の作文能力は僕が担当している中では最も優れています。生徒の自主性が試されるような、会話や自由英作文課題は、彼の最も得意とする項目とも言えるでしょう。いつも回答を楽しみにしていますよ。次の渡米で、HiNative Trekで習ったことが活きれば幸いです。

株式会社サイバーエージェント iOSエンジニア 田坂 和暢
サイバーエージェント所属のiOS開発者。
OSS活動はもとより、海外カンファレンスにも積極的に参加。2016年に開催されたtry! Swiftの運営にも携わる。
Github https://github.com/tasanobu
Twitter https://twitter.com/tasanobu
この記事をシェア
他のインタビュー記事はこちら

Price

Get started on the day you sign up
I always check my teacher's feedback and the day's problem before work. That way, I have the whole day to think about their content. It helps that you can answer from anywhere with even a little free time. Since problems are practical and focused on situations seen in IT startups, I find myself wanting to use the things I've learned each day in the real world.

CEO of Hatena, Inc

Yoshiomi Kurisu